時は戦国時代末期、侍 たちにとって敵は天下統一を狙う大名だけではなく、人々を混乱に陥れる妖怪たちの存在もあったという。その妖怪は日本に棲む妖怪だけでなく、遥か宇宙の彼方からやってきた侵略者もいたのだった。その存在にいち早く気づいたのは、様々な術を使い裏の世界で暗躍する忍者たちだった忍者たちは強大な敵を前に更なる力が必要と判断し、秘術である口寄せの術を使い他の惑星に援軍を要請。宇宙連合忍者部隊として妖怪、エイリアンの殲滅を計画。全ては日本を守るため。

時を同じくして剣術を極め、敵なしとなった武蔵だったが、自らの剣が果たして本当に日本を豊かに、そして人々を幸せにしているのかと疑問に思っていた。それどころか、どんなに自分の手を汚そうとも、怒りや憎しみの負の連鎖から抜け出ることのない人々の業を心から憂えていたのだった。そんな時、忍者とも通じていた武蔵は、ある忍者からエイリアン殲滅計画の話を聞きつける。武蔵はその想いに大きく共感し、本当の意味で国を守るべく自らも忍者となり、影から国を救う事を誓う。

他の惑星の忍者をも認めさせる武蔵の武力は、瞬く間に連合部隊を結束させた。武蔵は地球外生命体の科学と忍術、そして自らの兵法を融合し、エイリアン殲滅計画の指揮を執る宇宙連合忍者五人衆「五輪」を結成したのだったーーーー

忍者の隠密行動には保存食が欠かせなかった。ある日、五輪の1人が言った。「最近、江戸で噂の保存食がある。味も良いそうで、間違いなくこれから流行するだろう」と。武蔵は言う。「なるほど、それなら元々保存食を作るのも得意な我々忍者がその料理屋を各地に建て、そこを隠密行動の拠点とするのはどうだ？それが流行すれば、侵略者たちに見つからず日本中に拠点を建てる事が出来る。軍資金も稼げるしな。名前？そうだなあ、我らが願うは真の天下泰平。すなわち誰もが平和に寿命を全う出来る世の中だ。我らは寿を司る者。うん、そうだ。寿を司る、寿司がいい。」表舞台には描かれない歴史の闇の1ページの始まりであったーーーー